【決定版】実家の仏壇、どうする?「仏壇じまい」から永代供養まで後悔しない選択肢を徹底解説

実家の仏壇をどうするか。

相続や空き家の問題と向き合うとき、多くの人がこの問いにぶつかります。

「誰かが引き継ぐべきなのか」「処分したらバチが当たるのでは」「永代供養ってどんなものなのか」。

そんな疑問を持つ方のために、仏壇じまいの基本的な流れと、供養・処分・保管それぞれの選択肢を整理しました。

難しい知識は必要ありません。全体像をつかんで、自分の家の事情に合った選択を探してみてください。

「仏壇じまい」は処分ではなく、供養の形を変えること

「仏壇じまい」とは、位牌の閉眼供養(魂抜き)を行ったうえで、仏壇本体を処分・移転する一連の行為のことです。

墓じまいとあわせて検討されることが多く、「実家が空き家になった」「後継ぎがいない」「マンションで置き場所がない」といった事情がきっかけになるケースがよく見られます。

よく誤解されますが、仏壇じまいをしても先祖供養が終わるわけではありません。

永代供養・手元供養など、別の形で弔いを続ける選択肢は十分にあります。

「仏壇がなくなると供養できなくなる」という思い込みは、まず手放しておくと判断しやすくなります。

仏壇を動かす前に、閉眼供養は済ませておく

仏壇を家の外に出す前に、閉眼供養(お性根抜き)を行うのが一般的な手順です。

仏壇・位牌に宿るとされる魂を抜き、搬出・処分できる状態にする儀式です。

供養専門業者によると、閉眼供養なしで仏壇を処分してしまい、後から家族が後悔するケースは少なくないとされています。

費用面だけで省略してしまうと、心理的なしこりが残ることがあります。

ただし、閉眼供養の方法や位置づけは宗派・菩提寺によって異なります。

「絶対に必要」とも「まったく不要」とも一律には言えないため、菩提寺の住職または仏壇仏具店に相談するのが確実です。

お布施の目安は、一般的に2〜5万円程度とされています。

位牌と仏壇本体、それぞれの行き先の選び方

仏壇じまいで多くの人が迷うのが、「位牌をどうするか」と「仏壇本体をどう処分するか」という二つの問いです。

位牌の主な選択肢は以下のとおりです。

  • 永代供養(寺院・霊園に預ける)|費用の目安は一般的に3〜50万円程度
  • お焚き上げ(閉眼供養後に焼納)、または自宅供養(手元供養グッズ・小型仏壇で継続)

仏壇本体は、閉眼供養を済ませたあと、仏壇仏具店・遺品整理業者・自治体の粗大ごみなどで処分するのが一般的な流れです。

寺院や仏壇店の事例によると、処分費用の目安は3〜4万円程度〜ですが、仏壇の大きさや依頼先によって変わります。

永代供養の種類で、費用も内容もこれだけ違う

仏壇じまいとあわせて選ばれることの多い永代供養は、種類によって費用と内容が大きく異なります。

種類費用目安遺骨の取り出し
合祀墓5〜30万円程度原則不可
集合墓20〜100万円程度施設による
個別墓50〜190万円程度一定期間可
位牌の永代供養3〜50万円程度施設による

費用は地域・施設・プランにより大きく異なります

ここで注意したいのが「永代」という言葉です。

「永代供養=永遠に個別供養してもらえる」というのは誤解で、多くの場合は一定期間が過ぎると合祀(他の方の遺骨と一緒に納める)される形が主流です。

合祀後は遺骨を取り出せないケースがほとんどです。

「思っていた内容と違った」というトラブルを防ぐためにも、契約前に供養の期間・合祀のタイミング・参拝方法をパンフレットや契約書で必ず確認してください。

動く前に、家族全員で費用と方針を共有する

供養業者の実務例によると、仏壇じまいを一人で進めてしまうと、後から親族間でトラブルになるケースが少なくないとされています。

「相談もなく処分した」という不満は、後々まで家族関係に影響することがあります。

また、費用の負担者・負担割合も、動く前に話し合っておくことが大切です。

誰がいくら出すかを曖昧なまま進めると、きょうだい間での感情的なすれ違いが起きやすくなります。

選択肢とおおまかな費用の目安を共有したうえで、全員が納得できる形を探しましょう。

話し合いがうまく進まない場合は、菩提寺の住職や終活相談窓口に第三者として入ってもらう方法もあります。

まとめ:仏壇じまいは、供養の終わりではなく供養の選択

仏壇じまいの流れは、閉眼供養で位牌の魂抜きを行い、位牌の行き先(永代供養・お焚き上げ・自宅供養)を決め、仏壇本体を処分・移転するという順番が一般的です。

大切なのは「仏壇を片付けること」ではなく、家族全員が納得できる供養の形を選ぶことです。

永代供養を選ぶなら、種類・費用・合祀条件を比べてから判断してください。

「仏壇をなくすこと」と「先祖を偲ぶ気持ちをなくすこと」は、まったく別のことです。

焦らず、家族と話しながら、後悔のない選択を探してみてください。