墓じまいをお寺に相談したいけれど、どう切り出せばいいか分からない。
そんな不安を抱えている方は少なくありません。
伝え方ひとつで、その後の話し合いがスムーズになるか、トラブルに発展するかが大きく変わります。
この記事では、お寺への相談で角を立てないための「伝える順番」と「言い回しのテンプレート」を、実務で推奨されているポイントをもとにご紹介します。
もくじ
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相談前に必ずやっておくべきこと
お寺へ相談する前に、親族間で大まかな合意を得ておくことが重要です。
親族間で意見がまとまっていない状態で相談してしまうと、住職が親族トラブルに巻き込まれる形になり、話がこじれる事例が報告されています。
全員一致でなくても構いませんが、少なくとも代表者として動く範囲について了承を得ておくことで、相談がスムーズに進みます。
電話は「面談予約」に留める
墓じまいの相談を電話で詳しく伝えるのは避けましょう。
電話では「ご相談したいことがあるのですが、お時間をいただけますでしょうか」と面談の予約を取ることに留めるのがマナーとされています。
重要な話は対面で丁寧に説明する方が、住職にも誠意が伝わりやすくなります。
訪問時の基本マナー
訪問する際は、以下の点に配慮しましょう。
- 事前に予約を取る
- 御本尊様へのお供え(菓子折りなど)を持参する
- 服装は法要時に準じた節度あるものにする
- 法要や忙しい時間帯を避ける
お寺への訪問は「報告」ではなく「相談」という姿勢で臨むことが、円滑な話し合いにつながります。
たとえ改葬先が決まっていても、「最終決定前にご相談させていただきたい」という体裁を保つことで、住職の印象が大きく変わります。
【テンプレート】対面での伝え方
以下の順番で話を進めると、角が立ちにくくなります。
- 感謝を述べる
「長年にわたりご供養いただき、誠にありがとうございます」 - やむを得ない事情を説明する
「遠方に住んでおり、高齢となったため管理が難しくなってまいりました」
「将来的に無縁仏となることを避けたいと考えております」 - 相談の形で切り出す
「墓じまいについてご相談させていただけないでしょうか」 - 今後の協力をお願いする
「お手続きなど、ご教示いただければ幸いです」
手紙・メールで伝える場合の構成
訪問が難しい場合は、手紙やメールで相談することも可能です。
一般的には、以下の順序で構成すると失礼になりにくいとされています。
- 季節の挨拶
- 感謝の言葉
- 墓じまいを検討している理由
- 今後のお手続きへの協力依頼
- 結びの言葉(「ご理解をお願い申し上げます」など)
対面と同様に、感謝を先に述べ、やむを得ない事情を丁寧に説明する流れを意識しましょう。
離檀料は事前確認と率直な相談を
離檀料やお布施の金額は、地域や宗派、お寺ごとに大きく異なります。
事前に相場を調べておくことは大切ですが、経済的な事情がある場合は率直に相談することで、柔軟に対応してもらえるケースもあります。
ただし、必ず減額されるわけではないため、誠実な姿勢で話し合うことが重要です。
トラブルを防ぐための記録保存
万が一のトラブルに備えて、お寺とのやり取りは記録として残しておくことをおすすめします。
- 電話での会話内容をメモする
- 訪問時の話し合いの要点を記録する
- メールでのやり取りは保存する
記録があることで、後から「言った・言わない」の紛争を防ぐことができます。
まとめ|誠意ある相談がトラブルを防ぐ
お寺への墓じまい相談は、伝え方と順番を意識するだけで、大きくトラブルを減らせます。
- 親族間で合意を得てから相談する
- 電話は面談予約のみ、詳細は対面で
- 感謝→事情説明→相談の順で伝える
- 「報告」ではなく「相談」姿勢を保つ
住職も人です。
誠意をもって丁寧に相談すれば、多くの場合、理解を示してくださいます。
この記事でご紹介した例文やテンプレートを参考に、円満な墓じまいを進めてください。

