改葬元が複数ある場合、申請窓口はお墓の数や改葬先の数ではなく、遺骨が現在ある自治体ごとに分かれます。改葬先が1か所でも、現在地が2自治体なら、それぞれの自治体で手続きが必要です。
ただし、「何通必要か」は一つの数字では答えられません。申請書を人数分作る自治体もあれば、複数体用の申請書や別紙を使う自治体もあります。許可証が何枚出るかも窓口で確認しましょう。
最初に、改葬元の所在地・自治体・管理者・遺骨の情報を一覧にしましょう。書式と管理者証明を確認する前に移動日を確定すると、書類の取り直しや日程変更が生じることがあります。
- 改葬元が複数の自治体にある場合は、それぞれの自治体で申請します。
- 申請書や許可証の枚数は自治体で異なるため、遺骨数を伝えて確認します。
- 改葬元・管理者・遺骨を一覧にし、書式と証明方法を確認してから日程を決めます。
改葬許可は何通必要?3つの数を分けて確認
改葬には、遺骨が現在ある地の市町村長の許可が必要です。まずは、申請先は遺骨の現在地と押さえましょう。申請書や許可証が何枚になるかは、各自治体に確認します。
「何通」を考えるときは、窓口、申請書・別紙、交付書類を分けます。さらに、墓地や納骨堂が複数なら、管理者証明の取得先も分けて整理すると混乱しにくくなります。
| 数えるもの | 増える条件 | 確認先 |
|---|---|---|
| 申請窓口 | 改葬元の自治体数 | 各自治体 |
| 申請書・別紙 | 遺骨数と自治体様式 | 各自治体 |
| 交付書類 | 対象遺骨と交付形式 | 各自治体 |
| 管理者証明 | 改葬元の施設数 | 各管理者 |
複数の遺骨を移すなら、死亡者ごとに必要な情報を申請します。一方、1枚の申請書と別紙にまとめるか、一人ずつ申請書を作るかは、改葬元自治体の指定様式に従います。
改葬元が同じ自治体か別自治体かで窓口が変わる
改葬許可申請の窓口は、基本的に「遺骨が現在埋葬されている霊園の所在地の市区町村役所」です。自分の住所地や、これから納骨する場所の自治体とは限りません。
複数の墓地が同じ自治体内にある場合
2か所以上の墓地・納骨堂が同じ市区町村内にあれば、自治体の申請窓口は一つです。ただし、現在の埋蔵・収蔵を証明する管理者は施設ごとに異なるため、証明欄や証明書をそれぞれ確認します。
たとえば、A市内の寺院墓地と民営霊園から遺骨を移すなら、A市へ申請します。その前に、寺院と霊園の両管理者へ、自治体様式への証明方法を確認しておくと進めやすくなります。
複数の墓地が異なる自治体にある場合
改葬元が複数の自治体にまたがる場合は、自治体ごとに別々の申請手続きが必要です。A市の墓地にある遺骨はA市へ、B町の納骨堂にある遺骨はB町へ申請します。
改葬先を一つにまとめても、申請先まで一つになるわけではありません。現在地ごとに許可を受けると覚えておくと、住所地や改葬先へ誤って問い合わせるのを防げます。
複数の遺骨は申請書・別紙・許可証の形を確認
複数の遺骨を一度に改葬するときは、一人ずつ必要情報をそろえるのが基本です。申請書を人数分作るか、別紙にまとめるかは自治体によって異なります。
実際に、2体目以降を別紙へ記入する自治体や、複数用の申請書と別紙を用意する自治体があります。一人につき1枚ずつ申請書を作る方法を選べる自治体もあります。
- 複数体用の申請書や別紙があるか、許可証が何枚交付されるかを確認する
- 戸籍、受入先の書類、手数料、押印、郵送可否、交付日数は、各自治体の案内に従う
墓地等の管理者が作成する埋蔵・収蔵の証明も必要です。申請者と墓地使用者が異なる場合は承諾書等が必要になるため、名義を一覧に加えておきましょう。
複数の改葬元を効率よく進める4つの手順
最初に、改葬元を1枚の一覧にします。すべての改葬元について、霊園の所在地・自治体名・管理者名・埋葬されている方の氏名と人数・埋葬年代を書き出しておくと、許可申請が何件・何通になるかの全体像がつかみやすくなります。
墓地・納骨堂の名称、所在地、管理者、墓地使用者、遺骨の氏名と人数を書き出します。
所在地を基準に一覧を並べ替え、申請する自治体の数と、それぞれが扱う遺骨を確認します。
各自治体へ複数体用様式、添付書類、交付方法を確認し、各管理者へ証明の依頼方法を聞きます。
交付の見込みと改葬先へ渡す書類を確かめてから、遺骨の取り出し・移動・納骨の日程を調整します。

改葬元が遠方にある場合は、郵送申請や代理人の条件もこの段階で確認します。自治体によって必要な委任状や受け取り方法が異なるため、書類を作る前に聞くのが安全です。
各窓口へ一度で確認したい項目
問い合わせでは「改葬したい」とだけ伝えるより、改葬元の施設数と遺骨数を先に伝えると、必要な様式を案内してもらいやすくなります。
電話・メールでは、次の5点をまとめて確認します。
- 複数体用の申請書や別紙があるか
- 墓地・納骨堂の管理者からどの欄に証明を受けるか
- 墓地使用者と申請者が異なる場合に何が必要か
- 戸籍や改葬先関係の書類、原本・写しの扱い
- 手数料、郵送可否、受け取り方法、交付までの目安
改葬先にも、受け入れに必要な書類と、改葬許可証を何部・どのタイミングで渡すかを確認します。改葬元自治体と改葬先の回答は、一覧の同じ行にメモしておくと照合しやすくなります。
改葬元を自治体別に整理してから日程を決めよう
複数の改葬元があるとき、先に数えるのは改葬先ではなく、遺骨が現在ある自治体です。次に、各自治体の複数体用様式と、墓地・納骨堂ごとの管理者証明を確認します。
申請先は自治体ごと、書類の形は自治体の案内どおりと分けて考えるのが要点です。一覧を手元に置いて関係先へ確認し、許可の見込みが立ってから移動・納骨の日程を合わせましょう。



